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活性酸素について

time 2017/04/17

活性酸素について

活性酸素は健康を語るうえで欠かせない存在で、病原菌以外の病気の9割はこの活性酸素が原因と言われています。
ガンをはじめ、心筋梗塞、糖尿病、肝炎、痴呆など数々の疾患も活性酸素と少なからず関わりあいがあると言われてます。

では活性酸素とは、いったいどんなものなのでしょうか?

言うまでもなく、酸素は人間が生きていくうえで欠かせない物質ですが、呼吸をして酸素を取り入れると、そのほとんどはエネルギーとして活用されています。

ところが、体内でエネルギー代謝が起こる過程で活性酸素が発生したり、あるいは、過剰なストレスが生じたり、皮膚に紫外線が当たった際にも発生するのです。

他にも、タバコの煙、車の排気ガスや電磁波なども活性酸素の発生原因になります。
また、稀に食べものから取り込んでしまうこともあります。

大気の汚染、環境汚染が進むなかで生活することも活性酸素の発生原因となり、農薬、殺虫剤、加工食品などの化学物質が人体の中に入ると、活性酸素を大量に発生させることになります。

それだけではありません。

強い不安感、恐怖、怒りなどのマイナス感情は、知らず知らずのうちに活性酸素を呼び込むことになります。

活性酸素が発生する割合は、年齢を重ねるほど高くなっていきます。
従って、年齢が高くなればなるほど活性酸素の害を意識して、個々に対策を講じるべきなのです。

少し話題はそれますが、食品は冷蔵庫で保存しなければ腐ってしまうのに、人間はどうして冷凍しなくても腐らないのでしょう?
金属は放置しておけばサビが発生してしまいますが、人間はどうしてサビが発生しないのでしょう?

それは人間の体内には抗酸化物質が備わっているからで、抗酸化物質を代表するのがSODという酵素です。
人間は、大気汚染、放射能、ストレス、タバコ、農薬や有害化学物質、呼吸生命活動より発生する活性酸素をSOD防御システムにより守られているのです。

SOD防御システムとは、体内に活性酸素が増加すると、SODの働きが活発化し、これを取り除くしくみになっています。
私たちは、普段この防御システムついて意識することなどほとんどありませんが、実際はこの有能なシステムが休みなく働いているのです。だからこそ、人間は冷凍しなくても腐らないし、サビつきが起こらずに生活することができているのです。

ただし、発生した活性酸素の2パーセント程度は、どうしても防御システムのコントロールからはずれてしまいます。そして、そのわずかな量が細胞や組織の障害を引き起こすのです。

しかも、SODの力は年齢と共に弱まり、また個人差もあります。
SODは遺伝子に支配されているため、AさんとBさんの体内で同じ量の活性酸素が発生したとしても、同じように撃退できるわけではないのです。
たとえば、SODの働きが強いAさんは、体内で発生した活性酸素をほとんど叩き潰すことができても、SODの働きが弱いBさんの方は力及ばず、活性酸素がかなり残されてしまう、といった差が生じてくるのです。

また、この二人が同じ条件で同じ量の紫外線を浴びても、Bさんは活性酸素の害をもろに受けてシミやソバカスが発生し、もう一方のAさんはSODの強い働きにより害を免れる、といった不公平が生じてくるのも当然なわけなのです。

つまり、SODの働きが弱いと、人間の体にサビつき現象、言葉を換えれば(酸化現象)が早く起こってしまうのです。

ただし、SODの働きが弱いからといって悲観的になることはありません。
体内に抗酸化物質の活性を高めることにより、サビつき現象を抑えることができるのです。

では、体内の抗酸化物質の活性を高めるには、どうすればいいのでしょうか。
そこで役目を待っているのが、抗酸化物質を含む食品の数々です。

抗酸化物質を含む食品を食べることにより、体内の抗酸化物質の活性を高めることができるのです。

 

 

体にいい食品、悪い食品はとは?

簡単に言えば、次のようになります。

抗酸化物質を多く含む食品―――体にいい食品
間接的に活性酸素を発生しやすくする食品―――体に悪い食品

それでは、体に悪い食品からみていきましょう。

 

体に悪い食品

体に悪い食品の一例は、加工食品やインスタント食品です。
その代表がポテトチップ、脂で揚げたものが多く、空気に触れると酸化して過酸化油脂になるという性質があります。

この過酸化油脂というものがクセモノで、肝臓で解毒される際に活性酸素が発生します。
しかも、いつまでも排泄されずに体内に留まりやすいため、知らず知らずのうちに健康な細胞膜が傷つけられていく危険性があるのです。

また、脂身の多い肉や魚には要注意です。脂質の多い食事をとりすぎれば、そのぶん酸化によってできる過酸化脂質を溜めこみ、活性酸素の害を受けやすくなります。

もちろん脂質がまったくだめと言ってるわけではなく、食べるときの工夫が必要です。
結論から言えば、抗酸化物質を多く含む食品を一緒に食べればいいのです。

 

体にいい食品

農林水産省の発表によると、赤ワインが含む抗酸化物質の一つ、ポリフェノールは、野菜類、特に色鮮やかな野菜や果物にたっぷり含有されています。
実はポリフェノールにはたくさんの種類があり、全部あわせると4000種類になってしまいます。
つまり、ほとんどの植物に含まれているのですが、含有量の多いものを積極的にとっていけば、活性酸素を除去して酸化現象を抑えることができるのです。

 

代表的なポリフェノール

赤ワイン、緑茶、柿やバナナなどに多く含まれているタンニン。
ブルーベリーやマンゴーなどに含まれているアントシアミン。
豆腐や納豆などの大豆製品に含まれているイソフラボン。
ココアやチョコレートなどに含まれているカカオマスポリフェノール。
春菊やほうれん草などに含まれているケルセチンといったもの。

 

ポリフェノール以外の代表的な抗酸化物質

柑橘系の果物やキャベツなどに多く含まれるビタミンC
にんじんや小松菜、かぼちゃなどに多く含まれるβ―カロチン

抗酸化物質を含む食品を毎日の食卓に多く取り入れ、体内に抗酸化物質の活性を高め、サビつき現象を抑え基礎体力を強化しながら病気への抵抗力をたかめ、健康な体を創りましょう。

 

カバノアナタケ(チャーガ)は活性酸素を除去するSODという酵素と同様の働きをする(SOD様活性)も非常に高いことがわかっています。

忙しくて食生活に時間と取れない方や、もっと簡単に活性酸素を抑制したいという方は、こちらをお勧めします。