2020/06/13
チャーガは10年以上もの間、白樺類の樹木に寄生するキノコです。
「森のダイヤモンド」と異名を持つ通り、めったには見つけられません。
2万本に一本の割合でしか見つからないカバノアナタケ(チャーガ)は希少なキノコです。
イタリアで発見された5000年前のミイラ(アイスマン)も証明!そのころからチャーガは飲まれていました。
疾病の90%が活性酸素によるもので、残り10%は病原菌からの感染によります。
日々健康管理に気を配り、体調を万全に整えましょう。
チャーガとは
チャーガとはキノコのことで、和名をカバノアナタケと呼ぶキノコの菌糸体のことで、10年から15年と長い年月をかけて寄生した白樺のエキスを吸い尽くしてゆっくりと成長していきます。
ロシアやヨーロッパ、中国、日本(北部地域)に分布する耐寒性のキノコです。
チャーガが形成される原因は樹皮の寄生菌の感染と言われています。
胞子が風に乗って飛散し、亀裂のある樹皮部に付着し胞子の発芽に適した諸条件を満たせば成長していきます。
チャーガは若い木より古木を選んで成長するには、人間と同様に抵抗力の落ちた木が寄生し成長しやすいからです。
カバノアナタケの子実体は一般的に見られるようなキノコの傘は形成せず、樹皮の下に薄く平たく広がっていきます。寄生された木の樹皮には細長い平たい円形状の食物状のキノコの褐色果実体ができ、また樹皮の表面では実を結ばないキノコ形成体が繁殖します。
カバノアナタケの表面は黒色で、そのコブが幹についているところでは、明るい茶色をしています。その外層の下部には粒状の褐色の組織があって、これがカバノアナタケの主要部分を形成しています。主にカバノキ類に寄生して育ち、木のエキスを吸い取り、やがて木は枯れ果てて生きます。その姿はまるでガン細胞が増殖し健康な細胞を次々と破壊していく過程に似ています。
もともとカバノキ類は寒冷地に自生する樹木で荒地のようなひ弱な大地でも自ら再生する強靭な生命力を持っていますが、その樹木の幹を枯らしてしまうほどのチャーガの生命力は並ではありません。また味は無味無臭に近く、癖が無いのが特徴です。
「良薬口に苦し」とよく言いますが、チャーガには当てはまらないようです。
飲み方としてはヤカンに水とチャーガ(ブロック、ティーバック)を入れ煎じて飲みます。 (またはポット、きゅうすなどでも飲めます)
抗ウイルス作用に優れ、免疫力を高め、抗酸化作用はアガリクスの23倍もあり
C型肝炎、肝臓疾患、肝臓癌の方には朗報です。
チャーガの成分
チャーガの組織成分の中で最も注目されているのが多糖類(βグルカンとサポニン)で、他のキノコ類に比べて含有量が多いのが特徴の一つです。多糖類というのは、たくさんの単糖が結合した高分子のことで、もともとキノコ類は良質の多糖類が多く含まれております。
チャーガの多糖類の作用は主として生体の免疫力を高め、ウイルス、ガン細胞の成育を阻止する働きです。
またチャーガが注目される一つの理由が体内を錆び付かせる作用などを防ぐSOD様活性物質(活性酸素を除去する物質)が他のキノコに比べて圧倒的に高い事にあります。
体内で活性酸素の発生率が一番高いところは小腸と大腸です。つまり腸の健康を整えることで体全体が酸化を防ぎ健康になっていきます。その抗酸化力がチャーガの魅力の1つです。
チャーガには不飽和脂肪酸の過酸化を防止する作用があり、過酸化脂質や老化の指標であるリポフスチンが出来るのを防ぐ作用が強力に働きます。
ちなみにチャーガのSOD活性の力は他のキノコ類と野菜類を比較してみますと下記のようになります。
抗酸化力の比較図
チャーガの歴史
チャーガの歴史は古く新石器時代から人々に飲まれていたと推定されています。
その根拠となったのが1991年9月19日イタリア領南チロル自治州のハウスラフヨッポ付近標高3210メートルの氷の中から新石器時代の凍結ミイラが発見され、そのミイラの携帯品から白樺のキノコ(チャーガ)が発見され、治療目的であろうと推定されました。
また日本で広く知られるようになったきっかけはロシアのノーベル賞作家ソリジェニツィンの小説「ガン病棟」です。
そこには患者がワラにもすがる思いで、白樺のキノコで治療する話が出て来る箇所があり、それはキノコというより白樺の古木に生える一種のガンである。異常成長したコブみたいなもので、外は黒いが中は明るい茶色をしている。
「そして、こういうことを発見した。すなわち、そのあたり一帯の百姓たちは、お茶代を節約するために、茶ではなくチャーガというものを煎じて飲んでいる。それは白樺の茸とも言われて・・・・・・」 などとガンに効果があることを記しています。
このようにロシア(アレフサンドロフ郡)では何世紀にもわたり飲まれ続けたおかげで癌と無縁の生活が紹介され多くの注目を集めるようになりました。