2020/06/13
歯茎マッサージで健康に
ある道人(中国の長生不死の術を得た人)は既に、178歳であるにもかかわらず、若々しかったといいいます。
彼は長生きの方法を聞かれると次のように答えたといいます。。
「毎朝唾液を飲み、歯を噛み鳴らせば、顔に艶が出て若々しく、3虫(体内で害を及ぼす想像上の3つの虫)を去らせ、歯を硬く髪を強くする」
これは1300年以上も前にまとめられた、中国の医学書「千金方」に出てくる記述です。
歯の健康を維持することは、健康で長生きするには重要なことです。
実は、ある女性歯科医からこんなことを、教えらました。
彼女が言うには、
「表側の歯茎の根元の部分を齦頬移行部といいます。ここを一日に2回ほど指で優しく撫でると歯茎の血行が良くなって、抜歯が必要な重症の歯周病の患者さんでも、歯を抜かずに済み、歯が元気を取り戻す例がたくさんあるのです。」
とのことでした。
歯茎のマッサージを実践している彼女は、同時に信じられないほど若々しいことでも評判でした。顔には一つのシワもなく、肌には張りがあって、誰が見ても30代にしか見えないのだが、実際は50歳を超えています。
その驚くべき若さを目にして、すぐに思い出したのが「千金方」のこの記述でした。
日本人は歯周病により中年以降に歯を失う人が多く、80歳になると自分の歯を20本以上持っているひとは約21%しかいません。
長寿の人は歯がしっかりしているのはよく知られていますが、最近では歯周病が動脈硬化をはじめとする、全身の病気と関係することが分かってきています。
歯周病があると口の中の細菌が全身に悪さをするらしいのです。
つまり、歯茎を守ることは全身の健康に大いに関係して、体を若々しく保つということなのです。